グラナパダーノとは
グラナとは"粒状の"という意味で、パダーノはポー川周辺の平野の事を言います。その名の通り、割るとボロボロと粒状に崩れるので、この地域一帯で生産されるチーズはグラナという総称で呼ばれていました。グラナパダーノとパルミジャーノレッジャーノは見た目から似ていますが、パルミジャーノレッジャーノとは製法など違いがあった為にグラナパダーノは1996年にD.O.Pを取得してパルミジャーノレッジャーノとは別チーズになりました。
グラナパダーノのポテンシャル
グラナパダーノはパルミジャーノレッジャーノに比べ、安値で世に出回っており、使用用途も似ているところから、パルミジャーノレッジャーノの劣化版、代用品などと言われてきましたが、D.O.Pを取得して厳しい品質管理のもとで作られているので、決して劣化版や代用品でもありません。熟成期間もパルミジャーノレッジャーノが最低12か月なのに対して、グラナパダーノは最低9ヶ月、パルミジャーノレッジャーノの製造は1日1回に対して、グラナパダーノは1日2回っと様々な違いがありますので、れっきとした別のチーズです。見た目は似ていますが、味わいはパルミジャーノレッジャーノとは別で、熟成期間が短い分優しくしっとりとした味わいで料理の味を殺さず引き立ててくれます。そんな点から日本国内では、粉タイプで使われることが多く"グラナパダーノ粉"として販売してるお店も少なくありません。グラタンの上にまぶしたり、カレーやシチューなどの隠し味として使われている逸品で御座います。
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