カマンベール・ド・ノルマンディーとは
カマンベール・ド・ノルマンディーは、フランスの北西部に位置するノルマンディー地方で作られている白カビチーズです。ノルマンディー地方は夏は涼しく、冬は温暖で雨が多い温暖多湿な気候をしており、牧草の生育には最高の条件です。ノルマンディーで育った栄養たっぷりな牧草を食べて育った牛のミルクは上質でそれから作られているカマンベール・ド・ノルマンディーは極上の逸品で御座います。1983年にはA.O.Pも取得しており、ミルクは無殺菌でなければならないなど、厳しい規定に沿って製造されております。
カマンベール・ド・ノルマンディーの歴史
カマンベールチーズは、ブリーチーズを真似て作られているとも言われ、18世紀末にフランス革命で亡命していたブリー地方出身の修道士がカマンベール村の農婦であった「マリー・アレル」チーズ造りを伝授したのが始まりと言われています。カマンベール村にはこのマリー・アレルの銅像も建てられているほど、カマンベール村には重要な人物で御座います。第一次世界大戦では兵士に支給されるチーズとなり、美味しかった事から、評判となっていきます。A.O.Pの取得が1983年と遅かったこともあり、世界各国で模造品が作られる事となってしまいました。が、しかし、現在はカマンべール・ド・ノルマンディーと名乗れるのは、ノルマンディー産の物だけです。
Reo社が手掛けるカマンべール・ド・ノルマンディー
弊社が取り扱うカマンべール・ド・ノルマンディーは1931年に「テオドール・レオ」がレオブランドのカマンベールを生産し始めたのが始まりです。テオドール・レオはどこに行くにもポケットにカマンべールを入れいつでも宣伝が出来るようにし徐々に自身が作ったカマンべールを世間に広めていきました。彼は1952年に亡くなってしまいましたが、彼の娘と義理の息子にカマンべール作りのノウハウと経営を教え伝統が引き継がれていきました。レオ社のカマンベールは今でも絶大なる支持をえており、1992年から1994年にはパリ農業コンクール金賞を受賞。そして2019年にも再び金賞を受賞するなど数ある賞を受賞しています。
伝統的な手作りでの製法にこだわり続けるReo社
昔は、チーズ作りというと、手作りで作っておりましたが、近年では、機械を使って大量生産するメーカーが多い中、Reo社は伝統的な手作りでの製法を未だに続けています。手作りで作る事により、一つ一つ丁寧に製造する事が出来、完成後の香りや舌触り、味わいなど機械では再現出来ないクオリティーに仕上がるそうです。だからこそ、今では世界的に愛されるブランドへと成長しました。
Reo社を支えるノルマンディー牛
Reo社が所有する牧場は、工場から10km以内に全てあり、採れたミルクにストレスを与えないようにあえてすべての牧場に近い位置に工場が作られています。1つの牧場には約120頭ほどノルマンディー牛がいます。ここのノルマンディー牛は、ノルマンディーの西海岸から流れる風や塩を含んだミネラル豊富な土壌の牧草をたくさん食べ、他の牛の乳よりも栄養分の高いミルクを生み出しています。だからこそノルマンディー牛の乳は美味しく、高脂肪でタンパク質も豊富なんです。そんな乳から作られるカマンべール・ド・ノルマンディーは格別に美味しいに決まっています。
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